吉見今日子さん画面

吉見 今日子さま

  • Iターン
  • 2023年 出身地:東京都(60歳)

東京を離れ、自然と共に。移住が広げた新たな扉

Iターン2年目の吉見今日子さん。東京都から室戸市へ移住し、地域おこし協力隊(以下協力隊)として室戸市観光ジオパーク推進課に配属。地域おこし協力隊として活動中です。子育てや介護を経て、新たな土地で新しい人生に挑戦しています。

移住検討の制度も充実。協力隊インターンを経て、不安要素少なく移住へ

笑顔で話す吉見今日子さんの画面

むろと移住のきっかけを教えてください

東京に長く暮らしており、子どもたちも独立。病気の母を看取って数年経った頃、自然とともに暮らしたいという漠然とした気持ちから移住のことを考えはじめ、移住先探しに複数の県を訪れてみることに。
そんな矢先、東京で開催された高知移住フェアに参加。ここで室戸市と出会いました。
担当の方と話をする中で、この年にはじめて、高知県内の10地域で地域おこし協力隊希望者による2週間のインターン経験ができると伺いました。母の介護の経験から“動けるうちに動こう”と考えていたこともあり、2週間であればいろいろ都合できるだろうと考え、参加することにしました。

協力隊インターンのことや移住の際に活用した制度があれば教えてください

2週間の協力隊インターンでは農業プログラムを希望していましたが、ちょうど収穫の時期が終わった頃。農業の実働が難しかったのですが、折角むろとに来たのでと、市内各地域を案内していただきました。もともと、室戸市は5つの町村が合併してできた市。それぞれの地域性を感じられ、むろとを深く知ることができてありがたかったですね。

使った制度といえば、参加した当時の移住フェア限定だったようですが、室戸市からインターンへの交通費をご用意いただきました。また、インターン期間中の住まいは、移住体験住宅を利用。この制度を移住前に体験できたことは、実際に移住する際の参考になり、とても良い経験でした。そして、移住を決意し、協力隊に応募。無事に採用されました。

東京から引っ越しの際には、引越し補助金を受けることができました。空き家バンクから選び入居することになった家は、耐震工事とともに、大家さんが、空き家改修費補助金を利用されて水回りなどの改修をしてくださいました。
きれいにしていただいた今の住まいでは、畑や家庭菜園などをしています。はじめての年だからと期待していませんでしたが、たくさん収穫できましたよ。

自然豊かでエネルギーに満ち、健やかにすごせる場所。世界が広がる充実感があります

山に入る吉見さんの画像

地域おこし協力隊の活動について教えてください

「室戸世界ジオパークセンター*1」でウェルネスツーリズム*2を推進しています。室戸市が推し進めるウェルネスシティ構想の一端でもあり、新しいツーリズムの価値を提供するお手伝いをしています。
室戸世界ジオパークには海外の方もこられます。昨今は外国人、日本人を問わず、さまざまな理由で食に制限がある方が多いことに対し、室戸市では『食の多様性に対するプロジェクト』をすすめるなど様々な取り組みがあり、協力事業者さんと関わらせていただいています。協力隊になって多くの出会いと発見があってうれしいですね。

*1室戸ユネスコ世界ジオパークの楽しみ方・魅力を伝えるきっかけづくりとなる拠点施設
*2心と体を整え、気づきを得てライフスタイルに少しでも変化を起こさせるような旅のこと

地域おこし協力隊の任期は3年。どういった暮らしをしていこうかと、任期が終わったあとのことも考えはじめています。自然や農地を活かしたツアーを考えたり、お遍路さんや外国からの訪問者を受け入れる体制を整えたりするなど、そういったツアー関連に取り組むのも素敵かなと想像したり。自分自身も楽しめることで、地域のニーズに合うことはないかなと思っています。

むろとに住んで2年が経とうとしていますが、暮らしはいかがですか

いざ暮らし始めて思うのは、自然や環境が今の私に合っていて、健やかに過ごせて心地いいですね。旅行にいこうという気持ちも起きないほど居心地がいい(笑)。まちの人たちは明るく、エネルギーに満ち溢れていらっしゃる印象です。
強いて言うなら、不便だと感じるのは、高知市内へ出るのに時間がかかること。車がないと大変です。文化的な施設や映画館などが遠く感じます。用事もないのにふらっとショッピングをしたい、時々そういったことをしたくなりますね。
ただ、美意識を刺激されるようなことがないわけではありません。ここすべてが“自然の公園”、整備された公園とはまた異なる美しさがあり、本当に素敵なところだと感じています。
お気に入りのスポットは、雄大な海が見渡せる室戸岬。特に乱礁遊歩道から見える陽の光に見入ってしまいます。
特に第一次産業を仕事にしたい場合は、第一次産業就業支援の制度*もあります。
むろとは、私にとっては住みやすいところですが、いろいろ揃っているとは言えず、不便な面もあります。ただ、何かやってみたい、挑戦してみたいことがあれば、協力隊からスタートするなどむろとを知ったうえで、ぜひ選択肢のひとつとしてみてはいかがでしょうか。

移住を考えている人にメッセージをお願いします

移住したことで、人生まだまだ楽しいことがあるんだと気づかされました。慣れ親しんだ場所を離れるさみしさもあると思いますが、その土地の人との出会いは世界を広げてくれます。陽の光、広い大地、風を感じながら、心身の中の細胞が生き返るような、そんな感覚で過ごしています。
同時に、都会暮らしが長かったこともあるからか、ああだったらいいのに、こうだったらいいのにと思うことも。でも、1か所にいたら感じ得ないことに気づけたこと、また、こうしたらこんな風に気持ちが動くんだと思えることは、素晴らしいことですよね。
年齢を重ねていても、新しい生活がスタートし、新鮮な気持ちが芽生え充実しています。むろとはそんな経験ができるまちです。

※インタビューは、2024年11月14日に行われたものです

むろとびとの声 ~Start a new life!~

吉見さんの想いをお届けします。

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