
木村 洋介さま
手に職をつけようと炭職人に。趣味のサーフィンもできる地を求めて
海外暮らしの経験もある木村洋介さんは大阪府より移住。修行ののち、炭焼き職人として仕事をしながら、趣味のサーフィンを満喫しています。
次のステップにと選んだむろと。9年目を迎え、のどかで自然豊かな地に溶け込む

むろと移住のきっかけを教えてください
海外で語学を学んだ後、帰国。大阪で忙しく仕事をしていましたが、自分の中で区切りがつき、次のステップを考えたとき、手に職をつけようと考え第一次産業の道を選択。自身の礎となる仕事を持ちたいと思いました。
第一次産業の中でも林業に関心がありました。地元の大阪から遠すぎず、サーフィンもできる地はないかと考え、高知と和歌山を候補に。移住前から生見海岸※へ来ていたことや、
高知を訪れ各地域を巡る中で、炭焼きの師匠である森本生長さん※と出会ったことから、この道に進むことにしました。
※東洋町に位置する日本有数のサーフスポット
森本さんは、地域移住サポーターとしても活躍されています。
むろとの魅力を教えてください
室戸市はのどかでいいところですね。
サーフィンができるというのも魅力の一つでした。高知には黒潮町や東洋町に有名なサーフスポットがありますが、むろとにも良いスポットがあります。もともと自然が好きで、山にも登りますよ。
自宅に畑があり、今の時期は大根や白菜、キャベツなどを作っています。移住して美味しいと思ったのは、文旦。この美味しさを伝えたく、方々に箱サイズで送るほど(笑)。
先日、大阪に住む家族が遊びにきたのですが、弟は一日中、川で釣りを楽しんでいました。室戸市と言えば海のイメージですが、川では魚も釣れて、癒されることも多々あります。
師匠のもとで3年の修行。現在は独立し、木材選びからていねいに

炭づくりの仕事について教えてください
炭づくりは最初から自分ひとりで行うのは難しいため、僕は室戸市の研修制度を利用するなどして約3年間、師匠の森本生長さんのもとで修業をさせていただきました。
一般的に独立するためには、炭焼きをする土地の確保や窯の準備、材料の調達方法、販路などを一から準備する必要があります。師匠のサポートを受け、独立をすることができました。
ひとり親方なので時間の融通はききますが、通常8時頃から17時頃までの間で終わるよう調整しています。その中で、自分で山に入って、樫(かし)の木を備長炭、他の木は薪で利用します。窯へ火入れ、出来上がった備長炭の選別などを約1ヶ月のルーティンで行っています。


木材を購入して炭にする方法もありますが、僕の場合は実際に山から木を切り倒して、木材を調達しています。樫の木を見つけて、自分の理想の大きさへ切り出しています。山を整備することも炭づくりの仕事の一環だと思っています。
一番神経を使うのは、窯に火を入れる時。火を入れたら炭化の調節が必要なので、その日は窯の横にテントを張って寝ます。炭化の出来具合を見ながら、夕方からサーフィンを楽しむことも。
移住を考えている人にメッセージをお願いします
移住はスローライフだと思いがちですが、炭の仕事は火をつけたら窯を離れることができないこともあり、初めの頃は“ファストライフ”で過ごしてきました。
野菜や果物が本当に美味しく、近所からお裾分けをいただいたりしますが、気前がよく、その量が多い(笑)。飲みに行ったりご飯を食べに行くお店が少ないというのもありますが、いただいた新鮮な食材を使って自炊しています。そういったお付き合いから仲良くなったりしましたが、むろとの人たちは気さくで元気。緑に囲まれ、サーフィンもできるここでの暮らしは充実しています。
※インタビューは、2024年11月5日に行われたものです