
井出 雄樹さま
地域おこし協力隊の経験を生かし、将来は独立して「土佐あかうし」を育てたい!
Iターン9年目の井出雄樹さん。教員を目指し広島県から高知大学へ進学しましたが、在学中に室戸と関わる機会があり、そのまま地域おこし協力隊(以下、協力隊)へ。活動中のつながりから、現在は牛を育てる畜産の仕事をしています。
卒業後の進路に迷い、自分と向き合い導き出した道

むろと移住のきっかけを教えてください
地元は広島ですが、高校を卒業して高知大学に進学したのが高知に来るきっかけでした。在学中は高知県内各地域をたくさん見て回り、地域の活性化にも興味を持つようになりました。
同時に、教師をする前に学校外の経験をしてみたい、またその経験なく教師がつとまるのかという思いが生じていました。地域活動を行う中で、むろとで何かワクワクすることができそうだと感じ、ここでの活動を決断。協力隊は高知県内各地で募集していましたが、迷いなくむろとを選びました。
室戸市の地域おこし協力隊の活動を教えてください
協力隊は地域の魅力の発信や活性化をミッションとしていますが、私は特産品の商品開発を行いました。室戸市の崎山地区でさつまいもや椿油を使用した商品を実際に作るなど、イベントの企画・運営などを行いました。協力隊活動は地域や先輩、役所の方の助けもあり、とても楽しかったです。
また、協力隊と並行して、室戸市の魅力をPRしながら、移住体験ツアーや移住者交流会などのイベントを企画・開催したり、移住希望者の相談を受けたりする先輩移住者と地域住民で構成される「むろと移住海援隊」のメンバーとなり、今も活動を続けています。私は協力隊として活動していたので、地域で知り合いが増えていきましたが、移住すると知り合いができなくて孤独を感じてしまう人もいると聞きます。移住者交流会で移住者と地元の人が繋がると、相談事があった際に話を聞いてもらいやすく、とても好評でした。
命の尊さを目の当たりに。仔牛から見守り育てていきたい。

現在の仕事について教えてください
協力隊の任期は満了しました。現在は、協力隊の時に知り合った地元の方のもとで、高知の「和牛土佐あかうし」を育てています。活動中に牛の面倒をみる機会があり、それぞれに性格も違う牛を育てる経験。命の尊さを感じ、これからも命と向き合っていきたいと思い、今に至ります。
協力隊の活動をしたことで定住につながり、やりたいことも見つかったのはうれしいことです。仔牛が産まれるところから3年弱かけてお肉になるまで見届けたいと思っています。そしてお肉を販売できるよう、将来は独立したいと考えています。
牛を育てる仕事は早朝から始まり、体力も必要ですが、エサについては調整すると脂身が美味しくなるなどの変化が見られるため、もっと研究して良質な肉質にしていきたいです。また、牛の出産はとても神経を使いますが、立ち会い時はとても感動的です。
“生きもの”を仕事にしているので、1日中牛舎を空けることはできず帰省はあまりできませんが、半日程時間を作って高知市内などへ出向き、気分転換に買い物などしています。
移住を考えている人にメッセージをお願いします
室戸市の協力隊は、自分が興味を持ったミッションを選べますし、何かを一からしたい人におすすめです。特に協力隊期間中はいろいろな人とつながることができるので、定住するためのしっかりとした人間関係が築けると思います。また、移住者が多く、同じ経験を持った方々に相談できる環境が整っています。
特に第一次産業を仕事にしたい場合は、第一次産業就業支援の制度*もあります。
むろとは、私にとっては住みやすいところですが、いろいろ揃っているとは言えず、不便な面もあります。ただ、何かやってみたい、挑戦してみたいことがあれば、協力隊からスタートするなどむろとを知ったうえで、ぜひ選択肢のひとつとしてみてはいかがでしょうか。
※インタビューは、2024年11月14日に行われたものです