
山藤 桂さま
元野球選手の挑戦。むろとで珊瑚漁師に
プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplusに所属する徳島県の野球チームで活躍。引退後は、他の仕事経て、現在はむろとで珊瑚漁師として海へでる毎日を過ごしています。夢は、独立して自分の船を持つことと話す山藤さんに、むろと移住について伺いました。
夜明けの自然が生み出す空を眺めるのは、漁に出る楽しみの一つ
むろと移住のきっかけを教えてください
野球選手引退後も徳島で土木業の仕事をして働いていたのですが、先にむろとに移住された徳島時代の先輩から声をかけてもらったのがきっかけでした。珊瑚漁の話に興味が湧き、移住を決めました。先輩から紹介されたということもあり、安心して室戸へ来れて、住めています。
珊瑚漁について教えてください

珊瑚漁の朝は早いです。1日のうちで漁が出来る時間が決まっていて、日の出から昼過ぎまでの時間のみ。そのため、日の出前に出航して、日の出と同時に漁を開始します。時期によって出航時間が異なります。
漁場は船を一時間位走らせた室戸岬の手前。100メートルほど深いところに網を投げます。網は重くて体力が必要ですが、海から引き上げた時に、真っ赤な珊瑚がかかっているとうれしいですね。
漁をしていると、日の出を沖から見ることができます。見上げると空の片側はまだ真っ暗、片側は明るくなってきていて、自然ならではのきれいな景色だと感じます。
海ではイルカに会えることがあるようです。「室戸ドルフィンセンター」もありますが、僕はまだ行ったことがないので、行ってみたいですね。
むろとの住み心地はいかがですか
島根の田舎のほうで育ったので、自然が多い環境は慣れています。もともと外に出るより家にいることが多いので困ることはないのですが、高速道路がないので、ちょっと不便に感じることがありますね。
住まいについては、室戸市の制度を使って家賃補助*を利用しました。最大12か月なので、今はもう利用できないのですが、ありがたかったですね。
人とのつながりを大切に、助け合える環境に感謝

今後の目標を教えてください
自分の船を持ちたいと思っています。ただ、金銭的な課題があるので、漁師として独立するのはやはり大変。一人前になるために、勉強中です。例えば、どういった場所に網を投げたら、サンゴが獲れるのかなど、わからないことも沢山あります。技術を身につけ、独立した際に活かせるようにしたいです。
移住を考えている人にメッセージをお願いします
移住の際、先輩がいろいろ手続き等すすめてくれていました。僕はサインをするのみ。その優しさに感謝し、僕も周りを助けられるようにと心がけています。僕の場合は、きっと一人で全く知らない土地にきていたら戸惑っていたかもしれません。
暮らしはじめてからは、先輩からいろんな人との出会いを繋いでいただきました。スーパーなどで出会って気軽に声をかけてもらったり、ご飯に誘ってもらったりしています。人によっては距離感に戸惑う人もいるかもしれませんが、助け合ったりできる環境があるのはうれしいこと。つながりを大切にしていきたいですね。
※インタビューは、2024年11月12日に行われたものです