
佐々木 洸陽さま
漁師だから味わえる海の恵み、生き物との遭遇に、楽しい日々を送っています
Iターン3年目の佐々木洸陽さん。三重県の水産高校を卒業後、むろとへ移住し、10代で念願の漁師に。仕事が終わると同時に趣味の釣りがすぐできるのも、むろとの魅力だと語ります。
小さい頃から海の生き物が好きで漁師に。漁終わりの獲れたて魚の味は格別!

むろと移住のきっかけを教えてください
出身は大阪ですが、小さい頃から海の生き物に興味があり、水産業に関わる仕事がしたいと考えていました。早く自立したいという思いもあったため、三重県の水産高校へ進学。漁師になるための技術を学びました。
進路を決める際、先生から室戸市にいる高校の先輩の紹介を受け、在学中にその先輩を頼ってむろとへ。3日間ほど滞在し、船に乗ったり、まちの様子を伺ったりして、良いところだと感じたのを覚えています。
そういった経緯から、室戸市の水産会社に就職。住まい探しは、室戸市の空き家を紹介している「空き家バンク」を利用しました。滞在経験のおかげもあって、安心してこちらに来ることができましたね。
現在のお仕事の様子について教えてください
まず、漁師の生活は朝が早いです。日の出の時間によって変わりますが、早朝5時30分に集合し出航します。夏の早い時間だと4時30分ということも。漁場へ15分から30分かけて向かって、みんなで網をあげて魚を獲ります。漁自体は1時間ほどですが、陸へ帰ってきてからは魚を選別。そして、その獲れたての魚を朝ごはんに、刺身やあら汁などでいただいています。漁終わりの魚は格別ですね。
それから、網仕事をしたり、漁に行けそうなときは再び向かっています。台風時や天候の悪い日は、陸で網の修理などをしています。朝が早いのですが14時30分くらいに終わるので、午後はゆっくり過ごせることが多いですね。
漁を通じて地域とふれあい。孫のように接してくれる温かさがうれしい

一日の過ごし方を教えてください
漁をしていると、いろんな種類の魚が網にかかります。どんな魚が獲れるのだろうというのも漁の楽しみの一つ。ジンベイザメやクジラが獲れるときもあるんですよ。珍しい魚が獲れた時には、近くにある「むろと廃校水族館※」にお渡ししています。
※小学校を改修して造られた水族館。屋外プールと校舎内に設置された水槽では、地元の定置網にかかったウミガメや珍しい魚などが泳ぐ。
仕事においては、先輩方が優しいし、いろいろ教えてくれます。怒られることもありますが、ミスを注意してくれるのは成長の上でもありがたいですね。むろとにきたばかりのころは方言がわからなくて、最初は何を言われているかわからず苦労したことも(笑)。大阪出身の同期もいて仲間に恵まれています。
そんな毎日の中で、自分たちが獲った魚をみんなが食べてくれていると思うと、やりがいを感じますね。うれしいです。
むろとでの暮らしはいかがですか
人の温かさや優しさを感じます。例えば、僕は食べることが好きなのですが、近所の方からいろいろとお裾分けいただいたりします。高齢の方も多く、孫のようにかわいがってもらったり(笑)。ほんと、温かい。仕事休みの前日には高知市内などへ飲みに行くこともありますが、高知の人は気前が良いですね。
食べ物のことを言えば、こちらにきて食べた「ジャン麺(四万十市のお店発祥の高知ご当地グルメ)」のおいしさに驚きました。時々、ジャンクフードやファーストフードが恋しくなります。
移住を考えている人にメッセージをお願いします
生き物が好きだったら漁師もおすすめ、魚を食べることが好きな人にも住みやすいまちだと思いますね。会社員から漁師になることもできるし、今は、“サラリーマン漁師”というスタイルもあります。サーフィンなどのマリンスポーツもできるし、海が好きだという方は特に、いろんなことが楽しめるはずです。
※インタビューは、2024年11月17日に行われたものです