漁師はリアルなどうぶつの森!

漁業後継者の育成に力を入れている高知県の支援事業を利用し、キンメダイ手釣り漁業の漁師として活躍中の村崎剛(むらさきたけし)さん48歳は静岡県出身で、2017年に室戸へ移住し今年で4年目となりました。

村崎さんは以前、ダイビングサービス業を営み、その後サラリーマン生活を送っていました。
ある時送られてきた「年金定期便」を見て、老後を考えた暮らし方を見直し、移住も視野に入れて自営業に戻ろうと考え始めたそうです。
海外で仕事をしていたこともあり、移住には全く抵抗がなかったので、すぐに行動に移すことができました。
室戸に移住を決めた大きな理由は、知り合いがいたこと、慣れ親しんだ伊豆半島と風土が似ていて西も東もダイビングのアクセスがしやすそうだったことなどがあったそうです。

Q.室戸に移住してきて良かったことは何ですか?

伊豆の田舎町と大きく違わなかったことが暮らしやすくて良かったところかな。
あと漁師は自分で起きる時間も漁に出る時間も全部自分で決められるとこがいい。
漁ってゲームを実際にプレイしているような感じで…どうぶつの森だよ、楽しいよ。

Q.移住してきて生活で困ったことは何かありますか?

温泉が好きなのに温泉がないところはちょっと残念。
金銭面では、漁業研修が終わって船の準備をしていた時に収入がなかったからきつかったなぁ。
あと、一人暮らしで漁から帰ってくると疲れてて料理もしたくないから、せっかく野菜をたくさんもらっても消費しきれなくて…。
奥さんがいてくれたらいいのに~!(花嫁募集中だそうです)

Q.移住する前に調べておいた方がいいことはありますか?

空き家にネット回線を引いているところがほとんどないので、引っ越した時にネット回線を引くために初期費用が結構かかること。
地元の人たちと同じ収入があったとしても人との繋がりや生活の基盤が違うので同じじゃないよ。

Q.移住して生活面はどう変わりましたか?

今までと時間帯が違うことかなぁ。
キンメダイ漁に出てる時は夜中出発して昼に戻る生活スタイルだけど、6月~12月までは「夜焚き」といって夕方5、6時~出発して朝に戻ってくるので逆転生活が結構大変。
仕事以外では庭で仲間とバーベキューをよくしてて…最近はソロキャンプもするようになってダッチオーブンを買ったり、アウトドアグッズも少しずつ買いそろえて楽しんでるよ。

【村崎さんからメッセージ】

移住して良かったか悪かったかは自分次第。
住めば都って言うでしょ。
だから移住先の生活を楽しむ気持ちが大切だと思う。

後日談で、村崎さんは家はもとより家財道具も全て処分したうえで移住されたという驚きの話を聞きました。
知ってる人がいるという安心感もあったのでしょうが、退路を断つほど強い決心と、行けばどうにかなるだろうという楽観的な部分が、自分の人生を楽しんでいる感じですね。
漁船も他の人たちとは違い、名前の「ムラサキ」にちなんで紫色に塗っていて遠目からもすぐにわかります。
地元の人たちともしっかりと関係を築いていかれているようで、インタビュー中も通りかかる人たちに次々と声をかけられていました。

あとは村崎さんと共に人生を歩んでくれる人が現れれば…。

花嫁絶賛募集中です、よろしくお願いします!!

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