おじいちゃんみたいなカッコイイ漁師に

2020年に高校を卒業して間もなく移住してきた福嶋颯(ふくしまはやて)さんは和歌山県出身の19歳。
漁師である祖父を見て育った福嶋さんは小さいころから、その姿に憧れを抱き、将来は自分も漁師になりたいと思っていたそうです。

高校の先生が室戸に縁があったことで椎名大敷組合(大型定置網漁)を紹介され就業体験に参加したのが高校3年生の時でした。
体験を通じて、室戸で暮らしながら働く自分を想像し
“ここで仕事ができたらいいなぁ”
と思い、移住を決意。
椎名大敷組合で漁師としての日々をスタートさせました。

Q.室戸に移住してきて良かったことは何ですか?

和歌山の生まれ育った場所と室戸の地形が似ているんです。
だから違和感がなく暮らしやすいです。
方言が好きで土佐弁に染まってきて、今ではちょくちょく話しますよ。

Q.移住してきて生活で困ったことは何かありますか?

高校生の時の3年間で一人暮らしを経験しているので特に問題はなく暮らせています。
強いて言えば遊ぶところが少ないことですかね。
そういう時は高知市に遊びに行ってますが、もともと自然が好きなのでそこまで気になっていません。

Q.移住する前に調べておいた方がいいことはありますか?

う~ん、特に調べてきていませんね。
家財道具は一人暮らししていた時の物をそのまま持ってきて揃っていたので一般的な引っ越しと同じです。
家の前の道路の道幅が思いのほか狭くて車で2回くらい擦ってしまいましたが、それももう慣れました。
あと今の家はスマホの電波が弱いので気になる人は調べた方がいいかもしれないです。

Q.移住して生活面はどう変わりましたか?

今までは一人暮らしをしていても家賃や光熱費など全部、親が負担してくれていました。
でも今は自分が稼いだお金で全てを支払っています。
そこが一番大きく変わった部分ですね。
自分で獲った魚を近所の人に持って行ったり近所付き合いもするようになりましたよ。
大敷で働くようになって、和歌山で祖父の手伝いをしていた時と違い上下関係や人付き合いなどチームプレイが大切だったり、個人の漁師とは全く違うため初めての経験ばかりしています。
現在の目標は同期の中で一番になること、更には先輩たちに追いつくこと!

 

椎名大敷組合の橋本組合長さんによると福嶋さんは周囲をよく見ていて、次に何をするかを考え率先して動ける人、気が利くタイプだそう。
まだ10代とは思えないほど落ち着いた福嶋さんだからなのかはわかりませんが、移住を難しく考えるのではなく夢に向かって自分ができることから一歩ずつ、着実に歩んでいるような印象を受けました。

【福嶋さんからメッセージ】
自然や田舎が好きな人は、あまり深く考えず一回来てみたらいいんじゃないかな。
室戸はとても良いところなので。

filed under: