吉良川の町家 ひなまつり 報告

室戸では、昔ながらの行事が数多く残っています。

ももの節句のこの時期、室戸市の西側に位置する吉良川町ではひな祭り一色になります。
昨今では住宅事情などにより雛人形の七段飾りを飾ることも少なくなっていますが、このお祭りでは時代を超えて様々な雛人形が並び、目に鮮やかです。

 

 

国の重要伝統的建造物群保存地区である吉良川の町並みはそれだけでも見ごたえがありますが、そこに雛人形が並ぶ様はとてもしっくりきていて人形の世界に来たような不思議な気持ちにさせてくれました。

町全体が博物館のようです。
地域の方々のご自宅の一部を開放して雛人形を展示しているという事にも驚きました。

 

集会所でお母さんたちが手打ちそばを販売したり昔懐かしい折り紙を配ったり・・・。

 

この時だけ販売されるかぼちゃ饅頭は毎年大人気だそう。
コントラストがキレイな山吹色の皮と紫色のあんが楽しめます。

 

ふと見ると、各家の入口に小さな竹筒が設置してあることに気づきます。
これは、お祭りに協賛している家の竹筒に、お花が活けてあるのだそうです。
町を歩いてみるといくつも見かけるので、小さいながらもおもてなしの心が感じられ印象的でした。

 

ひなまつりの大漁旗バージョンは港町をひしひしと感じさせます。

自然がフォーカスされる機会が多い室戸市ですが、歴史的文化や伝統も多く受け継がれています。
決して大規模とは言えませんが内容は凝ったものが多くあります。
観光客向けのイベントというよりも地元の人たちが楽しむような雰囲気も強く室戸の様子をみるのにはおススメですよ。