室戸に移住した方の体験談をご紹介│室戸の田舎暮らし移住

室戸に移住した方の体験談をご紹介

(移住体験事例1) 藤井さま

(移住体験事例1) 藤井さま│室戸の田舎暮らし移住

2015年の4月に室戸に移住をしてきて、半年が経ちました。
室戸に来る前は、新宿で外資系OLをしていた私。想像していたよりもずっとずっと大きく生活が変わりました。
最初にお伝えをしておくと、室戸に移住をしてきてよかったなあと思っています。でも単にいいことばかりではなくて、何度もしんどいと思ったし、大泣きもしたし、激怒もしました。それらをまるっと含めて、この半年間はとても豊かだったと思います。
ここでは私が身の丈で感じた、室戸での生活をお伝えできればと思います。

【移住のきっかけ】
学生時代は教育学部に在籍し、「食育」に興味を持っていました。いろんな農家さんで働かせてもらううちに、「生産者」と「消費者」の間に立って、生産の背景を届ける仕事がしたいと思うようになりました。東京で企業に入りましたが、その夢を知った室戸の方がお声をかけてくださり移住へと繋がりました。

【今のしごと】
今は、室戸ジオパークセンターの中にあるショップとカフェの責任者をしています。
地場産・無添加にとことんこだわって営業中です。例えば、お店で出しているメニューの1つが、室戸でとれた旬のフルーツをまるごと生絞りしたジュース。ここで使わせてもらっているフルーツは、JAが買い渋ったり、見た目が少し悪くて売り物にならなくなった「ハネ」と呼ばれるものです。ハネは農家さんにとっては処分対象。でも、味は全く謙遜なく美味しいのです。
今まで捨てていたものがお金になるということで、「うちのも買ってくれないか」と申し出てくれる農家さんも出てきました。
それに加えて、お店をする中で出会った人々、得た知識、五感を通してした経験を「室戸の岬の物語」というブログで発信しています。https://www.facebook.com/murotomisakistory/

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【移住をしてきてよかったこと・苦労したこと】
① 食
年中いろんなものがとれて、産直もスーパーの地場産コーナーもとても充実しています。見たことのない野菜や果物もたくさんあって、日々の買い物が楽しいです。地元のお母さんたちがレシピなどを教えてくれるので、料理の知識も自然と増えました。
② 交通手段
室戸での基本的な移動手段は車になります。バスも走っていますが、やっぱり車社会。慣れてしまえばどうってことないですが、大人は1人1台車を持っていたほうが便利です。車に係る初期投資・継続出費は大きいでしょう。
車の運転はあまり好きではなかった私ですが、海岸線を走る気持ち良さったらありません。日々変わる空や海を見ながら移動をするのはとても楽しいです。
③ 仕事
私は仕事ありきで移住をしてきたので、引っ越し翌日が初出勤日という恵まれた状況でした。慣れないうちも、地元の方が毎日手伝いにきてくださって、なんとかお店の立ち上げもできました。田舎には仕事がない、とはよく言いますが、住んでみるとどこも人を欲しがっている印象です。もちろん、服屋さんがしたい!だとか、おしゃれなカフェで働きたい!だとか、就きたい仕事が必ずしもあるわけではないですが、係の方も真摯に対応くださいますし、仕事にあぶれる心配はないかと思います。
④ 家
家は移住してくる前に決めました。今の家は、会社の方に紹介をいただいた小さな古民家です。大家さんに「自由にしていい」という太っ腹な了承をいただいたので、畳をフローリングにしたり、ペンキを塗り直したり、漆喰を塗ってみたり、DIYを楽しんでいます。近所のおじさんたちが遊びにきてくれて、一緒にお茶をしたりしています。
事実として、空き家はかなりあります。しかし、不動産屋がないに等しいので、なかなか空き家の情報は上がってきません。地元の人は空き家を持っていたり、空き家を持っている人を知っているので、移住担当係の方つながりでどなたかを紹介をいただくのがいいと思います。ただ、新築で水回りもピカピカ!というわけにはいかなくて、最初は修繕費がかかる場合が殆どかと思います。自分で暮らしを作ることが楽しめることは大事な要素になってくるのではないでしょうか。
⑤ 地元の人との付き合い
何度も泣かされ、何度も救われたのが地元の方々。半年経ってみて、とてもシャイで謙虚な方が多いのだなあと思い始めました。最初は新しいことを始めようとすると「できない」論を掲げられること、何をしてもマイナスの面しか指摘してくれないこと、とにかく褒めてもらえないこと(笑)辛くて相当泣きました。でも今思うのは、決して出る杭を打ちたいわけでなくて、石橋を叩いて渡る人たちなのだなあということです。無理だできないと言っていた人たちも、こちらが本気で取り組もうとしていると全力で手伝ってくれるようになったりします。
外貨を獲得する技術やツールがあれば別ですが、ここで生活費を稼いで生きていく以上、ここの人たちと関わりながら生活をしていくことは必須。論理でなく感情が先立つ土地柄で、東京ではなかなか見られなかった人間のむき出しの感情にしばし出会います。それに慣れるまでは戸惑ったり悩んだりしましたが、今ではその人間らしさが愛しいとも思う。感情で動いてくれるからこそ味方になってくれる人は最後までとことん支えてくれます。その味方に出会うためには、自分の道をひたすら進む姿を見せることが大事なのだと思います。

【これからやりたいこと】
ゆくゆくはお店を「食の原体験」の中心に育てていけたらいいなあと思っています。
今は、いつでもどこでも何でも食べられる時代になりました。その便利さの一方で、それがどんな風に収穫されて、どんな想いで誰が作ったのかという背景の部分がとにかく見えにくくなってしまった。でも、その背景の部分に、食の尊さは詰まっていると信じています。
お店で食べたものに興味をもったら、そのまま生産者さんのところに行って、ついさっき食べたものを自分の手で収穫する。その途中で、生産者さんの想いや、食べるという行為がいかにして支えられているか、その尊さを知る。そんなことが室戸でならできると思っています。
そんな「食の原体験」ができるプログラムを開発したり、ワークショップを考えて、生産者と消費者がつながる場所として育てていきたいです。

(移住体験事例2) 河上さま

(移住体験事例) 河上さま│室戸の田舎暮らし移住

私が室戸に来たのは、2010年の春でした。もうすぐ丸4年が経とうとしています。
高知市で生まれ育ち、高校卒業と共に県外に出、あちこちふらふらとしていた私が、
室戸に来たきっかけは、仕事です。
高知に帰ろうと、ハローワークで仕事を探していた時に、「室戸ドルフィンセンター」の
営業職での募集を見つけました。
「イルカと働けるなんて、すごい!」と、単純に考えたことと、高知市内ではなくもっと田舎に
行きたいと思っていたのもあって、迷わずチャレンジ。見事その職に就く事ができました。
職場には地元の方もいて(すごくラッキーなことに、同い年の女性も含む)、住む所もすぐに
ちょうどよい(いや、一人暮らしには広すぎるくらいの)一軒家も紹介していただき、
生活に必要な、スーパーや銀行、病院に郵便局などの情報にも困ることはありませんでした。
ドルフィンセンター自体に若い、外から来たスタッフが多かったことや、ちょうどジオパークの
取り組みが盛んになったところで、ここにも若く元気な人がいたこと。また、深層水がらみの
研究から室戸に入ってきた高知大生や卒業生もいて、私の家はすぐに宴会場として、その
広さを活用できる状態になりました。(土佐の【おきゃく】という文化です。いわゆる宴会ですね)

  • (移住体験事例1) 河上さま│室戸の田舎暮らし移住
  • (移住体験事例1) 河上さま│室戸の田舎暮らし移住

新しい土地に住むとなった時、心配だったり実際に問題になる部分は、
職、住、情報、仲間(友達)の辺りではないかと思います。
私の場合、いろいろなタイミングや条件がどんとはまっていたので、どこにも大きく困ることは
ありませんでした。
ただ、条件は自分に合っていたと思います。
どういうことかというと、例えば、住。
新築とか新しい方がいい。1階や一戸建ては防犯上いやだ。トイレは水洗でないとダメ。など、都会では当たり前に出せる条件かもしれませんが、条件が多いとなかなか見つからないです。
さらに言うと、室戸には不動産屋が少ないです。また、マンションのような施設が少ないので、
希望に沿うような住むところを見つけるには、人に教えてもらう他ありません。後はタイミング
です。

例えば、これも。
ご近所付き合いも大切です。挨拶は気持ちよく新入りから!夏の間何度か草刈りや掃除が
あります。できるだけ参加して、コミュニティーを広げましょう!
プライバシーは~!?と思うこともしばしばあるかもしれません。昨夜のおかずはもちろん、
冷蔵庫の中身から休日の過ごし方まで、知られてしまうようなのが、田舎のお付き合いです。
しかも、あっという間にはなしは広がるし。。。
知られて困るような事はない!自分からどんどん言っちゃえ~と、私はそんな性格だし、
田舎はどこでもそんなもんだと思っているので、何とも思いませんでしたが、私の周りに何人
かは、この部分でしんどさを感じている方がいたのも事実です。
?
室戸はなんでもオープンで、はっきりしていて、それでいて結構シャイで、言葉のきつさと裏腹にとってもやさしい!そんな方が多いように思います。
世界中を回って命がけで働く大きさと、生まれた時から知ってる人ばかりの中で生きている
(みんながみんなを知っている)世界の両方がまぜこぜになっている。

その辺が、室戸のオモシロさかもなぁと思います。
そんな室戸をもっといろんな人に紹介したい!知ってもらいたい!!
今はそう思いながら観光協会の仕事をしています。

そんな地域の仲間がどんどん増えるといいなと思います!

(移住体験事例3) 吉野さま

(移住体験事例2) 吉野さま│室戸の田舎暮らし移住

群馬県高崎市で生まれ育ち海のそばへ移住をしたくて、
平成24年2月室戸市移住体験住宅を利用して、室戸市の様子を見に来たのがきっかけです。

移住相談員に室戸市で漁師でもなんでも仕事を探したいと相談した所、
「現在、土佐備長炭の生産が少なく需要はあるが生産者や後継者が少ない」と云う話を聞き
製炭組合の組合長と話をしてすぐに弟子入りしました。

住まいは、移住相談員さんが調べたばかりの物件が在り、
私は3月から入居して妻と2人の子供たちは7月から室戸にやってきました。

室戸に来て当初は、周囲の干渉やパッと来て馴染めない面がありましたが、自分から積極的に行った方がよかったようです。

3歳と5歳の子供がいますが、高崎市にいたころは、
高校生まで医療費が無料で、保育料も負担額が少なかったので少し驚きました。
また、小児科・産科・婦人科などが無く今後子供ができたら不安や不便を感じます。
自分の仕事も危険を伴うので医療施設が充実されるとうれしいです。

最近では妻もなれ軽度の事では病院へ行くこともなくなりました。

夢・希望は一生高知で暮らすことです。

  • (移住体験事例2) 吉野さま│室戸の田舎暮らし移住
  • (移住体験事例2) 吉野さま│室戸の田舎暮らし移住

(移住体験事例4) 柳下さま

(移住体験事例3) 柳下さま│室戸の田舎暮らし移住

私は神奈川県出身で綺麗な海で漁業がしたかったので、
IUターンの雑誌を見て探していたところ、
室戸市が新規漁業就労研修制度に取組んでいることを知り2000年に室戸市へ来ました。

2年間の研修を終え独立するため、船を購入する資金繰り(ローン)や
室戸での生活に欠かせない自動車の購入など大変でした。

始めは沿岸漁業でした。
収入は多い時も少ない時もあり安定しません。
水揚げが少なくなってきて現在はサンゴ漁をしています。

勤めていた時と違って、わりと自由に休め、のんびりとした暮らしが出来良かったと思います。

言葉の面で初めは「怒られているのか?」と感じましたが特にこまった事はありませんでした。

2002年に結婚し4人の子宝に恵まれて、家を購入しました。

後は体の動く限り仕事を続けたいです。

子供に対しては室戸で暮らして行くのも良いと思いますが、
一度は都会に出て社会・人生の勉強をして戻ってきた方が生き方の幅が出来良いと考えています。